犬猫の食事やペットフードについて、知っているつもりでも見落としやすいことがあります。「タンパク質=お肉?」という身近な疑問から、食事を見るときに押さえておきたい基本を解説します。
ペットフードを見る時、意外と知られていないこと
今回は、まずはペットフードを評価するための
基本的知識についてお伝えします。
フードの原材料表記は、
『重量が大きい順に書いてあること』
『食事の最重要な栄養素はエネルギーであり、
そのエネルギーを補給するのが三大栄養素であること』
ここまでは、「知ってるよ」
という人もいるかもしれません。
ですが、今日の項目は、
全員が、認識不足です。
話をしていて、ここを正しく認識できている人に、
今まで、会ったことはありません。
「自分は違う」
人は、たいてい、そう考えます。
そうでない人もいます。
そうでない人は、とても素直で、
吸収力があり、理解が早い人です。
ですが、
「自分は勉強してきた。」
「たいていのことは知っている。」
と思っている人ほど、
必ずと言っていいほど
今日の項目はわかっていません。
それは、
「栄養素=栄養源ではない」
ということです。
タンパク質の話で起こりやすいすれ違い
例えば、タンパク質について
このような会話があります。
私「犬の食事には、タンパク質が
カロリー比で◯%必要です。」
相手「わかりました。ではお肉を
◯gあたり◯g、入れればいいんですね。」
違います・・・。
このようなやり取りに対して、
「そうではない。」ということを、
何からどう説明するか、
いつも悩みます。
あまりに違うことが多すぎて、
何から説明すればいいか、
わからないほど、違うんです。
その一つが、まず、
「栄養素」と「栄養源」の食材を、
完全に混同しているということです。
タンパク質の話をする時、
お肉やお魚の話をしているのでは
ありません。
「タンパク質」とは、何を指す言葉?
「タンパク質」というのは、
ただ1つの栄養素の名前です。
一方、お肉には、
タンパク質の他に、水分、脂質、
ビタミン、ミネラルが含まれています。
タンパク質の話をしている時に、
いきなりお肉の話にはなりません。
もちろん、実際の食事を考える時には、
どの食材から栄養素を補給するのかを
考える必要があります。
しかし、栄養素について考える時と、
食材について考える時は、
同じものとして扱うことはできません。
この違いを理解しないままでは、
ペットフードや食事内容を
正しく評価することは難しくなります。
お肉の種類が変わると、何が変わる?
しかも、お肉やお魚の種類によって、
含まれる栄養素、すなわち
タンパク質の中身のアミノ酸の種類、
脂質、そして脂質の中身の
脂肪酸の種類、ビタミンの種類、
ミネラルの種類が全て異なります。
そうすると、お肉の話をするだけで、
結局全ての栄養素と、それに伴い
必要になる補給すべき栄養素の話を
たくさんしなければなりません。
タンパク質=お肉ではない。
このことは、しっかりと、
認識しておく必要があります。
ペットの食事を考える時、
「何を食べさせるか」
だけではなく、
「どの栄養素を、どのように補給するのか」
という視点を持つことが大切です。
「栄養素」と「栄養源」を分けて考えること。
それが、ペットフードを評価するための
基本的な知識になります。
犬猫の食事をもっと深く知りたい方へ
今回の記事では、犬猫の食事を考える上で大切な
「栄養素」と「栄養源」の違いについてお伝えしました。
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