ドッグフードを食べている犬と
手作り食を食べている犬で、
どれくらい毒性成分の摂取量に
違いがあるか、という内容です。
「アクリルアミド」とは・・・
みなさんは、「アクリルアミド」
について、ご存じですか?
120℃以上の高温で加工された
食品に含まれる
発がん性と神経毒性を持つ
毒性成分で、一番初めは
スウェーデンのトンネル工事の
事故で、作業員や周辺の動物への
健康被害が起こり、
その原因物質として特定されたのが
この「アクリルアミド」でした。
その後、さまざまな食品に
含まれていることがわかり、
特に、乾燥状態で加工された
食品に、高濃度に含まれています。
ドッグフードに含まれるアクリルアミド
ドッグフードにも、
どれくらい含まれているかが研究
されました。
2021年の調査研究で、
ドライフードの場合、1gあたり、
平均40ngというデータが
出ています。
ウェットフードの場合は、
1gあたり、平均10ngです。
これを、犬が毎日主食として
食べる場合、1日に摂取する
アクリルアミドの量は、
体重1㎏あたり590~800ng
となります。
ウェットフード食では
概算で400~500ng/kgです。
もし、人が、3食全部、
天ぷらやからあげなどの揚げ物を
食べたとしても、その日の
アクリルアミドの摂取量は、
体重1㎏あたり、2未満~360ng/gです。
ある研究では、
人のアクリルアミドの
平均摂取量を160ng/kgと
計算していますので、
ドッグフードを食べている犬の場合、
犬のアクリルアミド摂取量は、
人の約4倍だと結論付けています。
ちなみに、
リアルドッグ栄養セラピーの
トリプルメニューの場合、
概算で2未満~50ng/kgになります。
体の中に蓄積し続けるアクリルアミド
急性の毒性なら、
気が付きやすいですが、
長期にわたって、じわじわと
蝕んでいくような毒性には、
気が付くことができません。
何かおかしいな、
と思っても、
その原因が何なのかを
特定することが
慢性毒性の場合は
難しくなります。
まして、
ずっと今まで食べさせてきた
ドッグフードが原因だと
いうことには、
誰もがなかなか
気づきにくいでしょう。
みなさんは、
具体的な知識を持って、
体に入るものを選んで
いただくことで、
このような毒性を
避けることができます。