「健康であること」と「病気じゃないこと」

動物と人

こんにちは!
リアルドッグ栄養セラピー
ナビゲーターの前田みほりです。

このたび、「旭山動物園」で知られる坂東園長と、
ともちん先生の貴重な対談をもとにお届けする
【いのちのお話シリーズ】を
担当させていただくことになりました。

動物たちと真剣に向き合ってきた
おふたりのお話から、
私たちが普段、当たり前だと思っている
「健康」や「ケア」について、
少し違った角度から見つめ直してみませんか?

動物たちの命と日々向き合う現場で起きた
リアルな出来事を通して、
数字や見た目だけではわからない
“いのちの声”を、
坂東園長の言葉をヒントに
一緒に感じていきましょう。

どうぞよろしくお願いいたします^^

“健康”とは何か?見た目ではわからない真実

動物園で、アザラシの飼育に関して
大きな出来事がありました。
飼育環境や管理体制が変わり、
新しい担当者がついたことで、
本来の給餌管理から外れてしまったのです。

暴飲暴食が続いた結果、
アザラシの母体が想像を超える過体重に。

その結果──

  • 一頭は子宮捻転で命を落とし、
  • 一頭は死産、
  • 最後の一頭も、生後3日目で
    育児を断念せざるを得ない状況に。

これは病気が原因ではありません。
でも、病気ではなくても
「不健康」な状態だったんです。

“数値”に惑わされるな。犬にも言える栄養バランスの真実

このアザラシの事例は、
犬にも通じるところがあります。

たとえば「血液検査の正常範囲」。

これは一見、健康かどうかを示す
明確な基準のように見えますが、
実はその「正常値」は、
ドッグフードを食べている犬たち
のデータから取られたものです。

ともちん先生の手作り療法食講座
「リアルドッグ栄養セラピー」の
食事を食べている犬たちは、
手作りの高タンパク食を食べています。

そうすると、例えばBUN(尿素窒素)の数値が
全体的に高く出るんです。
基準値が30までとされているところ、
35~40ぐらいの子が大半。

でも、その子たちはみんな元気で、
症状も改善している。

それでも病院では「タンパク質が多すぎる」と言われ、
食事制限を勧められてしまう。

数値だけを見て、症状もなく元気な犬にまで
“病気のような対応”をするのは、
本当に正しいのでしょうか?

「病気じゃない」だけでは足りない。“本当の健康”に必要な視点

「病気じゃない=健康」
そう信じてしまいがちですが、
果たして本当にそうでしょうか?

別の記事「犬の手作り食の塩分不足」
の中でもお話していますが、
アザラシの母体の栄養維持に
不可欠だったのが「塩」でした。

管理の見直し後、
適切に塩分を与えるようにした結果、
今まで繁殖に成功していなかったアザラシたちが、
次々と繁殖を始めたというケースもあります。

つまり、「病気がないから大丈夫」
と思い込んでいた中に、
本当は見逃していた
重要な栄養素やケアがあったわけです。

これは犬でも、猫でも、そして
私たち人間にも言えることかもしれません。

おわりに

「病気じゃないこと」と
「本当に健康であること」は、全く別物。

見た目の元気さ、数値の正常範囲に
安心してしまわずに、
「その子の本来のバランスや特性」を

見つめることの大切さを、
坂東園長のお話しから、
改めて実感しました。

一頭一頭の“生き物としての個性”を見逃さず、
真の健康を目指したケアをしていきたいですね。

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