ペンギンの「育児ノイローゼ」

野生動物

旭山動物園の坂東園長から
直接聞かせていただいた、
野生動物と人、ペットと人の
物語。

私たちの愛犬・愛猫の健康の
ヒントになりました。

ペンギンの病気は、一体何が
原因だったのでしょうか?!

ペンギンの「育児ノイローゼ」

ある時、ペンギンのお母さんが、
卵を抱きながら、ぼーっとして
元気がありませんでした。

「育児ノイローゼ」になってしまった・・・
動物園ではそうささやかれました。

お母さんは、そのまま亡くなってしまい、
代わりに一羽だけになったお父さんが、
一生懸命卵を暖めました。

ペンギンは、夫婦で交代しながら
卵を抱いて、一方が卵を
抱いている間に、もう一方が
ごはんを食べにいきます。

一羽になってしまうと、
ごはんが食べられないので、
卵育てができません。

そのうち、お父さんも、
育児ノイローゼになって、
亡くなってしまいました。

動物園のペンギンの「育児ノイローゼ」の原因は?

ペンギンは、
野生化では魚を食べる時に、
海水も一緒に飲み込むため、
多量の塩分をいったん体に入れて、
余分な塩分を体の外に
出す機能が発達しています。

ところが、動物園では、
個体管理のために、
陸で魚を与えるので、
海水を飲み込むことがなく、
塩分が不足して、
病気につながっていました。

どこにも書いていないことに、気付くことが大切

人間の常識を持ってきて、
「塩分は低い方がいい」
という認識ではわからなかった
病気の正体。

これは、
野生動物だけの問題では
ありません。

犬は犬の、猫は猫の、
本来の食事と今の食事を比較して、
何が足りない可能性があるか、
何が多すぎる可能性があるかを、
予測していかなければならず、

教科書や論文を読むだけでは、
気が付かないことなのです。

まだわかっていないことを、
動物の立場から探ることで、
日本、そして世界で唯一になった
旭山動物園。

やり方・考え方は、私たちの
リアルドッグ栄養セラピーに
通じるものがありました。

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