ドッグフードは、完璧ではありません。
腎臓に関しても、むしろ
腎臓病になりやすい栄養バランスと
栄養素の変性が起こっていると言えます。
ですが、実は手作り食にも、
腎臓病になりやすい面が潜んでいます。
なぜ、ドッグフードでも
手作り食でも腎臓病になりやすいのか。
腎臓病を最大限予防し、
犬生を最後まで元気に過ごすためには、
どうしたらいいのかを解説します。
ドッグフードで腎不全になりやすい理由
まずはドッグフードの話をすると、
ドッグフードには、
そもそも、犬に必要十分な量の
タンパク質は含まれていません。
ドッグフード自体、
もともと「低タンパク」
なんです。
そのために、タンパク質で
作られている体は、
材料が足りず、さまざまな
不調を引き起こします。
ドライフードによって、
タンパク質が足りない
だけでなく、
水分不足や毒性物質の影響も
合わさって、腎臓に負担が
かかり続けるのです。
そして、いざ、腎臓病になると、
さらに低タンパクのフードが
療法食として与えられます。
脂質と同じで、酸化変性した
タンパク質成分を減らすことで、
見かけ上の血液検査数値を
下げて、体をごまかします。
それでも、体にとっては、
必要なタンパク質が
ますます入ってこなくなり、
水分不足も解消されず、
毒性も減らないわけですので、
負担はかかり続けます。
だから、点滴をして、
血管拡張薬で、どうにかこうにか
腎臓への血流を増やす
治療をするしかないんです。
腎臓病になると、
貧血になりやすくなりますが、
血液細胞だって、タンパク質が
なければ、材料がなければ
作れません。
ですが、だからと言って、
酸化変性したタンパク質では、
体や、腎臓に負担がかかります。
このジレンマは、
わんちゃんの食事として、
ドッグフードしか選択肢が
ないから、起こるんです。
手作り食が腎臓を元気にする理由
では、手作り食はどうでしょうか。
手作り食にすると、
栄養素の質が、ぐっと
よくなります。
だから、タンパク質が多くても、
脂質が多くても、体に
負担をかけることがありません。
だから、ドライフードが
腎臓に負担をかける原因となる、
「低タンパク・水分不足・毒性」
という3要素を、手作り食で
解決することができるはず
なんです。
手作り食で腎不全になりやすい理由
ところが、
「手作り食は腎不全に
なりやすい」という傾向が
あります。
手作り食でも、
三大栄養素のバランスが
ドッグフードと同様なものは、
そのことにも問題がありますが、
一番の原因は、
「ミネラル」です。
腎臓は、体のミネラルバランスを
調整している臓器です。
そのため、ミネラルバランスが
計算されていない手作り食では、
たいていミネラル不足に
なっていて、そのせいで
腎臓に負担がかかり、腎不全に
なりやすくなっているんです。
私が今までに分析してきた
200以上の手作り食で、
ミネラルバランスが整っていた手作り食は、
どれくらいあったと思いますか？
答えはなんと、「0」です。
すべての手作り食で、
ミネラルバランスが整って
いませんでした。
すべての手作り食が、
腎不全を起こしやすい
手作り食になっていたんです。
これは、実際に飼い主さんが
作っていた手作り食もそうだし、
インターネットや本のレシピを
分析しても、ミネラルバランスは
整っていませんでした。
このことは、腎臓だけでなく、
皮膚や免疫機能、その他の
あらゆる生体機能に影響します。
ぜひ、手作り食の
ミネラルバランスを見直して
みてくださいね。
せっかく愛情込めて作っている手作り食が
病気の原因になってしまわないために、
手作り食の正しい理解をするために、
手作り食の誤解を解いていきましょう！
『愛犬の手作り食の誤解１０』
ダウンロードはこちら▼
https://www.agentmail.jp/lp/r/9328/104120/
