犬の尿石症〜カルシウム不足が危険な理由

尿石・血尿

犬の尿石症は、ミネラルバランスが大きく関わっています。
犬の手作りごはんやトッピングで特に注意したいリンとカルシウムの関係について、
そして結石を防ぐための栄養の考え方をわかりやすく紹介します。

尿石症の原因

「たんぱく源が尿石症の原因になることがある」
というような話を聞いたことがありますか?

実はこれ、タンパク質ではなく、
ミネラルバランスの話になるんです。

お肉には、タンパク質だけでなく、
脂質やミネラル・ビタミンも含まれています。
それらをすべて考慮して、
バランスを取る必要があります。

その中で尿石症に関連するのは、特に
「リン」と「カルシウム」のバランス
です。

リンとカルシウムのバランスの重要性

お肉には、リンが多く含まれていますが、
カルシウムはほとんど含まれていません。

リンとカルシウムはセットで動きます。
仲良しなんです。

食事の中にカルシウムも含まれていれば、
リンはカルシウムとくっついて、
必要以上に体に吸収されることはありません。

ところが、カルシウムが含まれない食事の場合、
リンはカルシウムを求めて体の中に入り、
体の中でカルシウムとくっつこう
とします。

一方、食事にカルシウムが含まれていないと
体はカルシウム不足になります。

そうすると体は、骨からカルシウムを溶かして
体の中のカルシウムを補充
します。
だから、もちろん骨は弱くなって、
骨折しやすくなったり、
体を支えきれなくなっていきます。

体にカルシウムが足りない状態が長く続くと、
体は危機感から、とにかく骨からカルシウムを
溶かしだすことに夢中
になります。
その結果、体の中では、
カルシウムが過剰に溶けている状態
になることもあるんです。

バランスを欠いた食事と尿石症

そんなこんなで、お肉だけを与えて、
リンとカルシウムの
バランスを考慮しないと、
体の中でカルシウムとリンの
バランスが崩れます。
不足することもあるし、
逆に過剰になることもあります。

そして、尿結石の種類には、
・リン酸アンモニウムマグネシウム(=ストラバイト結晶)
・シュウ酸カルシウム
などの種類があります。

どんな尿結石であれ、
カルシウムの補給ともに
正しい栄養バランスの

手作りごはんにすることで
改善が期待できます。


犬の体に本当に合った
栄養バランスの手作り食にしたら、
2週間で結石が改善した

という報告もあります。
食事って本当に大切ですね。

犬と猫の手作りごはんへの
カルシウムの補給について、
具体的な方法が知りたい方は、
こちらもぜひご覧ください▼
https://realdog-men-eki.com/calcium-panic/?wp/urolithiasis-in-dog