夏になると、かさぶたができて
かゆくなるタイプの皮膚の子は、
「毎日シャンプー」が
できると、症状としては
かなり助かると思います。
もし、冬に寒さ対策を失敗して、
夏場と同じような皮膚の状態に
なってしまったときも、
この方法が使えます。
一つだけ、毎日シャンプーが
できない状態があります。
書き壊したり、あまり症状が
ひどくて、傷のようになって
しまっているときです。
そういう時は、水もしみる
ことがありますので、
治療によって傷の状態を
脱してから、毎日シャンプーの
段階に入ってください。
もちろん、かかりつけの
獣医さんの指示を仰いで
くださいね。
毎日シャンプーに使用するシャンプー剤と保湿剤
毎日シャンプーに使うのは、
無添加のせっけん
(泡で出てくるタイプ)
と、竹酢液もしくは木酢液です。
泡で出てくるタイプの
せっけん製品は、
せっけんボディソープや
せっけんハンドソープ、
せっけんシャンプー
というような名前で、
ドラッグストアで見つかると
思います。
竹酢液や木酢液は、以前は
ネットでしか手に入りません
でしたが、最近は、
ドラッグストアで購入可能です。
どちらも犬用ではなく、
人用の製品を使います。
せっけんシャンプーの後の保湿のしかた
皮膚炎が起こっている皮膚は、
アルカリ性に傾いています。
おまけに敏感になっています。
皮膚病になるという時点で、
もともと皮膚が敏感だと思います。
そのため、シャンプーは、
極力、化学成分が含まれない、
純粋なせっけんを使います。
ところが、せっけんそのものは
アルカリ性なので、
炎症を起こしてアルカリ性に
なっている皮膚が、そのまま
アルカリ性になってしまいます。
せっけんで洗うと、
毛も、キシキシしますよね。
そこで、竹酢液や木酢液の
出番です。人のお風呂用の
竹酢液か木酢液を使います。
竹酢液・木酢液は、酸性です。
洗面器1杯のぬるま湯に、
容器のキャップ半分~1杯くらいの
竹酢液か木酢液を入れて
薄め、けっけんをよく流した
わんちゃんの体に、全体的に
かけて、なじませます。
それで、終了です。
そうすると、皮膚が弱酸性に
保たれ、細菌が増えにくく、
潤いのある状態を保つことが
できます。
10時間ほど効果が持続しますので、
できれば、1日に2回、
竹酢液か木酢液を皮膚に
吹きかけます。そうすることで、
細菌が増えにくく潤いのある
皮膚を保つことができます。
吹きかける方の竹酢液・木酢液は、
500mlのスプレー容器に
水を入れ、やはりキャップ半分の
原液を混ぜます。
消臭効果や虫よけ効果も
ありますので、おしっこや
うんちのニオイが気になるときにも
使うことができます。
作成して何日かすると、
スプレー容器に茶色いものが
付着しますが、かびではなく、
成分が出てきてくっついている
だけなので、心配はいりません。
毎日シャンプー後の乾かし方
「シャンプーは、
まあいいにしても、
乾かすのが大変なんだよな~」
と思っていらっしゃる方、
いますよね!^^
私のやっている方法を
ご紹介しますので、
何かお役に立てることがあると、
幸いです。
毎日シャンプーが必要な子は、
皮膚炎が慢性的にある子だと
思います。
しかも、かさぶたができたり、
ジュクジュクしやすいタイプ
です。
シャンプー後に乾かす際、
やはり圧倒的に便利なのは、
まずはサマーカットです。
デメリットは見た目。
それさえ気にならなければ、
毎日シャンプーをする子は、
定期的にサマーカットにすることを
おすすめします。
皮膚がよく見えますので、
どこかに新たにかさぶたができれば
すぐわかりますし、
薬を塗ったり、スプレーを
吹きかける際にも、毛が
邪魔になりにくいです。
夏場はもちろんですし、冬でも、
『愛犬の「ふるえ」完全攻略法』の小冊子で
お伝えしている寒さ対策を
参考にすれば、それほど心配いりません。
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シャンプー後に体が早く乾くので、
毎日シャンプー組さんにとっては
サマーカット自体が、
寒さ対策になります。
毎日シャンプーが終わったら、
とにかく乾いたバスタオルで、
体をよく拭きます。
これは単純でいて最重要な、
軽視できない工程です^^
何枚かのよく乾いたタオルを
使い、それだけで乾くくらいの
勢いで、よく拭きます。
その後、これも重要な
工程ですが、何だと思いますか?
「放置」です。
新たに乾いたバスタオルで
体を包んで、放置します。
よく動く子だと、バスタオルで
包んだままじっとはできない
でしょうから、部屋全体を
暖めておいて、バスタオルなしで、
リリース(解放)します^^
30分ぐらい放置もしくは解放
したら、またつかまえます。
サマーカットにしていれば、
もうこの時点で、ほぼ、もしくは
完全に乾いていると思います。
まだイマイチであれば、
ドライヤーを使いますが、
その際、やわらかいスリッカーや、
目の細かいクシなどで、
毛をほぐしながら乾かします。
人用のドライヤーでも、
低温機能やスタンド機能が
付いているものがありそうなので、
利用すると、便利かもしれません。
特に低温機能は必要ですね。
ドライヤーを使わない場合は、
一度スリッカーやクシで毛を、
生えている方向に逆らって
ほぐして、再リリースすれば、
間もなく乾くと思います。
クリニックスタッフの
トリマーの伊藤さんにも
この方法をチェックして
もらいました!
「ドライヤーなしで、
余裕で乾くと思います!
あと、サマーカットは見た目も
かわいいので、デメリットには
ならないと思います^^
(飼い主さんの好みにも
よりますが・・・)」
だそうです~。
いつも乾かすのに苦労してる・・・
という方は、ぜひ、試してみて
くださいね。