旭山動物園の坂東園長から
直接聞かせていただいた、
野生動物と人、ペットと人の
物語。
私たちの愛犬・愛猫の健康の
ヒントになりました。
ペンギンの病気は、一体何が
原因だったのでしょうか?!
ペンギンの「育児ノイローゼ」
![](https://realdogeiyou.com/wp-content/uploads/2022/07/24138686_s.jpg)
ある時、ペンギンのお母さんが、
卵を抱きながら、ぼーっとして
元気がありませんでした。
「育児ノイローゼ」になってしまった・・・
動物園ではそうささやかれました。
お母さんは、そのまま亡くなってしまい、
代わりに一羽だけになったお父さんが、
一生懸命卵を暖めました。
ペンギンは、夫婦で交代しながら
卵を抱いて、一方が卵を
抱いている間に、もう一方が
ごはんを食べにいきます。
一羽になってしまうと、
ごはんが食べられないので、
卵育てができません。
そのうち、お父さんも、
育児ノイローゼになって、
亡くなってしまいました。
動物園のペンギンの「育児ノイローゼ」の原因は?
![](https://realdogeiyou.com/wp-content/uploads/2022/07/22456793_s.jpg)
ペンギンは、
野生化では魚を食べる時に、
海水も一緒に飲み込むため、
多量の塩分をいったん体に入れて、
余分な塩分を体の外に
出す機能が発達しています。
ところが、動物園では、
個体管理のために、
陸で魚を与えるので、
海水を飲み込むことがなく、
塩分が不足して、
病気につながっていました。
どこにも書いていないことに、気付くことが大切
![](https://realdogeiyou.com/wp-content/uploads/2022/07/23744937_s.jpg)
人間の常識を持ってきて、
「塩分は低い方がいい」
という認識ではわからなかった
病気の正体。
これは、
野生動物だけの問題では
ありません。
犬は犬の、猫は猫の、
本来の食事と今の食事を比較して、
何が足りない可能性があるか、
何が多すぎる可能性があるかを、
予測していかなければならず、
教科書や論文を読むだけでは、
気が付かないことなのです。
まだわかっていないことを、
動物の立場から探ることで、
日本、そして世界で唯一になった
旭山動物園。
やり方・考え方は、私たちの
リアルドッグ栄養セラピーに
通じるものがありました。