おうちでのケアに欠かせない中医学の考え方

中医学

中医学では、
人や動物の体に対して、
「全体観」という見方を
します。

これは、私が
幼少期から感じてきた
命の捉え方と同じでもありますし、
動物の体を、無理なく
ケアするには欠かせない、
大事な考え方になります。

「全体観」

いつでも、全体を見よう。
ある一つの問題が起こった時、

その部分だけの問題と、
とらえるのではなく、
まず全体から考えよう!

全体を見た後で、
部分を考えよう!

この考えのことを、
「全体観」または「整体観」
と言います。

動物や人間は、
自然界の中の一員

自然が大きな宇宙なら、
その中に生きる動物や人間は、
大きな宇宙の動きと共に生きる、
小さな宇宙

体の中の内臓や部分は、
一つ一つそれだけで
動いているわけではなく、

お互いに影響しあっている

例)内臓のトラブルが
肌に現れることもある

一部分だけで判断せず、
体全体を通じて観察しよう。

このことは、
体そのものだけでなく、
自然界との関わりでも同じ

・気候の変化などに
生活環境や食生活を合わせる

・自然と共存しているという
認識が大切

・自然とそこに生きる動物の体の
バランスが崩れた時に
病気になる

リアルドッグ栄養セラピーでは、
このような考え方に基づいて、
相談に応えています。

今の気候に、家の中の
環境が合っているか、
体の中の「環境」が
どうなっているか。

周りの環境と
体の中の環境を合わせるために、
どんな食事の調整をするか、

そういうことを考えながら、
メールでの相談に、
回答しています。

だから、
飼い主さんが「あ、そうか!」
とか、「そういえば・・・」
という感じで、

特別な知識がなくても、
日常生活の中で、
愛犬の体調を整えることが
できるようになるんです。

「証」

中医学的な「診断」をする時には、
「証」という言葉を使います。

現代医学では、「症状」と
言いますが、同じ「しょう」
でも、「症」と「証」には
違いがあります。

「症」:
単に病気の症状

「証」:
すべての症状が集まった
病気全体

「証」とは・・・

・病気の場所と原因

・病気の性質

を分析して、
「症状」より広く、深く、
かつ正しい、病気の「本質」

同じ病気・同じ病名でも、
その病気の時期
(なり始めか、治るところかなど)
によって、いろいろな症状が
現れてきます。

その時の「証」が違うので、
同じ病気でも、犬によって、
または、同じ犬でも
病気の時期によって治療方法が
違うこともあります。

逆に全く違う病気・病名でも、
場合によっては同じような
証になることがあります。

中医学では、病名よりも
「証」によって、
治療を決めていきます。

先ほどの「全体観」の話と
合わせて考えてみてください。

病気になった時や、
何か症状が出たときに、
その病名や症状だけに
注目するのではなく、

まずは、広い視野の順番に、
周りの気候や環境を考える、
そして、体全体の状態を見る。

それから、病気や症状の
本当の原因や、きっかけを
理解して、環境や食事を
整えること。

これが大きな大きな
意味を持つことなのです。

周りの環境の見方、
体全体の状態とは、
何をどう見るのか。

これをマスターすれば、
愛犬の不調を、飼い主さんが
自宅で治すことも、
可能になるのです。

重度肝臓病から復活した17歳のアンちゃん

このような考え方を
お伝えするとともに、
自宅ケアのアドバイスを
させていただくことで、

一度は余命宣告をされ、
食事も取れず、歩くことも
できなかったアンちゃんも、
それから5年経って、

ヘルニアも、
皮膚病も、乗り越えて、
2歳の孫を追いかけて走る!
スロープの上り下りも◎

食欲も旺盛で、どんな薬を入れても
完食^^

肝臓の数値は高いにも関わらず、
元気いっぱいです。

「この歳になって、白髪が
減ってきたみたい!」
と、お母さんも驚いています^^

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