胆泥症のわんちゃんが増えています。食事管理だけでは見えてこない原因が隠れていることも。
胆泥症を考える際に知っておきたい大切な視点についてお話しします。
「ストレス」と胆泥症の関係
胆泥症のわんちゃん、多いですね。
血液検査で、胆管系の数値、
例えばALPやGGTなどが上昇していたり、
エコー検査で偶然胆泥が写ったりすると、
「低脂肪食」を勧められるかもしれません。
ですがちょっと待って。
脂質を減らしていたのに胆泥症に?その意外な原因とは
こちらの記事で紹介しましたが、
低脂肪食が、逆に
胆泥症の原因になる場合もあります。
今回は、
自律神経の視点から
「ストレス」が
胆泥症の原因になる仕組み
についてお伝えしたいと思います。
ストレスという言葉は、
あまりに適当すぎて^^;
普段はあまり使わないのですが、
パッと見るとわかりやすいかと思って、
今回は「ストレス」という言葉を
タイトルに書きました。
自律神経関係の
私のセミナー動画をご覧になった方は
わかるかと思いますが、
この場合の「ストレス」とは、
正確には、自律神経のアンバランスのうち、
「交感神経パターン」の場合です。
蠕動運動や消化液の
分泌など消化管の活動は、
副交感神経により活性化します。
ところが、
「交感神経パターン」になると、
交感神経が優先的に
働いている時間が長くなり、
副交感神経が十分に
働かなくなってしまいます。
交感神経パターンが胆汁の流れを滞らせる
そうすると、どうなるでしょうか・・・。
消化管が動きにくくなったり、
消化液の排出が滞ったりします。
胆嚢は、消化液の1つである
胆汁を溜めておく袋ですが、
交感神経パターンにより、
胆嚢の収縮が弱くなり、
胆汁の排出が滞るため、
胆嚢の中に胆汁が
溜まりやすくなります。
胆汁がいつまでも胆嚢の中にあると、
だんだん濃縮されてドロドロになり、
胆泥になります。
このように、自律神経は
胆嚢の収縮や胆汁の
排出に関わっているので、
自律神経バランスの乱れが
胆泥症の一因になる
可能性は十分考えられます。
胆泥症と自律神経バランス
だから、犬の胆泥症においても、
自律神経のバランスをチェックしたり、
その状態に応じて整えることが
必要なことになると考えています。
胆泥症というと、
食事や脂肪量にばかり
意識が向きがちですが、
それだけでは見えてこない要因が
隠れている場合もあります。
愛犬の体を
ひとつの臓器だけで見るのではなく、
体全体のつながりとして
見ていくことが大切です。
胆泥症の背景に
何があるのかを考える際には、
自律神経の状態にも
目を向けてみてくださいね。
症状の奥にあるものを見る
胆泥症をはじめ、さまざまな不調には
「症状が出ている場所」
だけではなく、
体全体のバランスが
関係していることがあります。
その仕組みを理解すると、
なぜその症状が起きているのか、
どのような視点で
ケアを考えればよいのかが見えてきます。
もし今、
「治療を続けているのに改善しない」
「食事にも気をつけているのに繰り返す」
そんなお悩みがあるなら、
一度『自律神経』という視点から
体を見直してみることをおすすめします。
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