犬の「外耳炎」〜耳を触れない子のおうちケアの事例〜

外耳炎

外耳炎の治療では、点耳薬や耳洗浄が一般的に行われます。しかし、診療の現場では通常の治療が思うように進まないこともあります。そんな中で私が経験した印象的な症例を交え、おうちでできるケアについてお話しします。

外耳炎治療で起こること

外耳炎や皮膚トラブルで
来院する子が多いです。

外耳炎の場合、通常診療であれば、
耳垢を検査して、細菌が増えているか、
カビ系の病原体が増えているか、
または、あまり
そういうものがいないのかについて、
調べたりします。

そしていずれにしても、
耳に入れるお薬(点耳薬)を出して、
自宅で入れてもらいます。

耳洗浄(耳そうじ)をするかどうかは、
その時の状況によります。
外耳炎がひどい場合は、
耳洗浄をとても嫌がりますので、
よくなってからする場合もあります。

また、自宅で耳洗浄をやってもらうか
どうかは、病院によるようです。
私の病院では、積極的に自宅でのケアを
指導しますが、自宅では点耳薬のみで、
耳洗浄は病院でするというところも
あるようです。

さて、このような外耳炎治療の
流れがあるのですが、ここで、
問題が起きる場合があります。

耳を触れない・・・
子がいるのです。

耳を触ろうとすると、
とにかく嫌がる。暴れる。噛みつく。

そうなってしまう原因にも、
いろいろあるので、その話をすると、
また長くなるので、今日は、
その話は置いておいきますね。

そして、食事を整えることで、
慢性的な外耳炎が治ることもあり、
これは皮膚病と同じ理由です。
もちろん、きちんと栄養バランスの
指導を受けた上でやっていただきたいと
思います。

今日は食事の話でもありません。

外耳炎治療が進まなかった犬の症例

私が診療したことのある、
ある愛犬ちゃんの
外耳炎治療の話です。

そのわんちゃんは、耳を触ると
とても嫌がり、自宅での耳洗浄も、
点耳薬さえも、できませんでした。
なので、飲み薬で、
治療をしようとしました。
ところが、飲み薬も、
自宅で飲ませることができません。

さて、どうしましょう^^;

病院で、耳の鍼治療をしたんです!
そして耳の周りなら、
自宅でも 触ることができたので、
自宅でも、耳周辺のマッサージを
毎日やってもらいました。

その後に起きた変化

そしたら・・・治りました。
点耳薬も、耳洗浄も、飲み薬もせず、
耳のマッサージで、治りました。

びっくりです^^;

あ、いや、だからと言って、
耳が痒そうなのに、最初から
病院に行かずにマッサージで
治そうとは、ひとまず、
しないでくださいね^^;

まずは、病院に行って
治療をしてあげてください。
その上で、耳の周りを
マッサージすることで、
血流が良くなり、免疫機能への
影響があるのではないか、
と考察
しています。

病気を違う角度から見てみる

今回の症例では、
点耳薬も耳洗浄も飲み薬も
難しい状況の中で、
耳周辺のケアを続けることで
改善が見られました。

もちろん、すべての外耳炎で
同じ結果になるわけではありません。

しかし、おうちでできることで
わが子の負担を軽くできる
一つの例として、
参考にしていただけたら幸いです。

実は、こうした血流や免疫機能は
自律神経とも深く関わっています。

愛犬や愛猫が病気になったとき、

「治療を続けているのに良くならない」
「他にできることはないだろうか」

と悩むこともあるかもしれません。

そんなときは、
表面的な症状のケアだけでなく、
体全体、そして
わが子の「心(感情)」にも
目を向けることで、
新たな一歩が見つかることもあります。

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