ステロイドや咳止めに頼りすぎる前に。
犬の気管虚脱・気管支虚脱を食事でサポートする方法と、
改善の可能性を紹介します。
気管虚脱・気管支虚脱が改善するポイント
気管虚脱や気管支虚脱は、
「軟骨」の病気です。
そして、軟骨の材料は、
”ある種のタンパク質”です。
だから、
軟骨に必要な種類のタンパク質を
食事で補っていくことで、
気管虚脱や気管支虚脱の症状が
よくなっていく子が多いわけですが、
100%よくなるわけではありません。
よくなる子とよくならない子の違いは
軟骨の変形が
「可逆的変化」なのか、
「不可逆的変化」なのか、
ということです。
「可逆的変化」とは、
体の「組織」や「細胞」が、
変化してしまって弱っているけれど、
まだ、その変化が元に戻る可能性がある
状態のことです。
この段階で、適切なケアをしてあげれば、
組織や細胞は息を吹き返し、
内臓機能を立て直し、
元気になって症状が改善します。
ところが、「不可逆的変化」が
起こってしまうと、もう元には戻せません。
「不可逆的変化」とは、
組織や細胞が完全に変化してしまって
もはや元には戻らない
状態のことです。
こうなってしまった組織や細胞は、
いくらどんなケアをしても治療をしても・・・
もうその働きを取り戻すことはありません。
大切なのは、
「可逆的変化」のうちに
適切なケアをして、救い出してあげることです。
タンパク質を増やすだけでは危険
軟骨に必要な種類のタンパク質を
食事で補っていくことで、
気管虚脱や気管支虚脱の症状が
よくなっていく子が多いと
お伝えしましたが、
ただタンパク質を多く摂ればいい
と言うわけではありません。
むやみにタンパク質を増やし
高タンパクの食事になれば、
三大栄養素のバランスも、
ミネラルのバランスも崩れます。
三大栄養素のバランスが崩れれば、
肝臓病・膵炎・皮膚炎・脳炎
が出る恐れがありますし、
お肉ばかりを増やして
ミネラルバランスが整わないと、
腎臓病やホルモンの異常が起こります。
気管や気管支に必要な種類の
タンパク質を集中的に補給すると同時に、
それに合わせて、
他の栄養素のバランスも調整することが
大変重要です。
そうすることで、咳症状やいびきなど
気管虚脱・気管支虚脱による
症状の改善につながります。
お薬に頼りすぎず、早めに食事療法を
「不可逆的変化」と
なっていることが想定される状況・・・
適切な食事ケアを行なっても
症状が改善しない可能性が高いのは
どんな場合かというと、
特に、ステロイド剤や、
強い咳止めを使っている場合です。
これらのお薬を使っている期間が
長ければ長いほど、
改善の可能性が低くなります。
これらのお薬が、
気管虚脱や気管支虚脱を
悪化させるだけでなく、
元に戻る可能性を
消してしまっていると考えています。
逆に、
ステロイド剤や強い咳止めを
使っていない子は、
病気が長期化していても
改善の可能性があります。
これは、気管虚脱・気管支虚脱
の話だけでなく、
他の病気にも言えることです。
大切なのは、ステロイド剤や咳止めを
なるべく減らし、できる限り
使わないようにすることです。
※自己判断での減薬・断薬は危険です。
そのためにも正しい栄養バランスの食事で
体そのものを立て直すことが大切なのです。
そうすることで、たとえ
「不可逆的変化」が起きてしまっていても、
今以上に悪化しないことも目指せます。
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